街への橋の攻防
ぱちぱちと爆ぜる小さな光。それは触れれば焼け焦げてしまう、苛烈な瞬き。綺麗ではあるのに、決して優しくはない裁きの具現。 対するは、歴戦の戦士にしてヴァイゼン帝国の将軍ヒース。彼の拳に溜められたプラーナが、陽炎のように揺らめいた。 一足飛び…
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カレイラの英雄の家
彼が笑っている。『アンワール、戻ってきたの?』 久しぶりに見た大切な人の姿に、幸福感がティアの胸にこみ上げる。 最初にであったときには、冷たく凍っていた瞳を優しく細めて、アンワールは何事か言っている。『なあに、よく、聞こえない』 そう問い…
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ありがとう
「ね、ウル」「はい、なんですか。ティア」 昼の喧騒も今は遠い、静かな夜。 町外れにある小さくとも暖かな家の中、ランプの灯りの下でコードの整理をしていたティアは、ふと顔をあげて傍らに浮かぶ雷の精霊の名を呼んだ。 深い信頼を経て、固い絆で結ばれ…
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隣
約束の時間までは少し早かったかもしれない。 でも、一瞬でもはやく会いたい。一時でも長くそばにいたい。 そんな恋心が、ティアを時間よりはやく行動させていた。 とんとん、と軽やかに中央公園からの階段をのぼりきり、いつも彼がいる場所へと視線をや…
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幸せな二人
「なるほどな、話は大体わかった」ヴァイゼン帝国が誇る将軍、ヒースは重々しく頷いた。幾たびの戦場を駆け抜け、武勲を挙げてきた男の眼光は鋭く、新兵なら一睨みで震え上がることだろう。ワーグリス砦の北にある帝国の前線を維持する陣営で、師団長はまさに…
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