AVALONCODE

白い世界で寄り添いあって

 真っ白だ。 一日のはじまりを告げる太陽の光をあびて、世界がきらきらと宝石をちりばめたように輝いている。 ゆっくりとあげた視線の先にある空は、いつもの青さはなりを潜め、淡くけぶっている。 家をとりかこむ落葉樹のあいまには、冬でも青い葉をみせ…

寂しい季節の終わりは楽しい季節のはじまり

 つついたらきっと怒るだろうな。 ぼんやりとそんなことを考えながら、ヒースは手持ち無沙汰な手を軽く握った。 テーブルの向こう側には、いかにも「怒っています!」といわんばかりのむくれた表情をしている少女が一人。ヒースは、知られぬように、こっそ…

ふたりの距離はひらかない

『ヒースちゃん!』『ティアちゃん!』 名を呼び合って手を繋ぎ、どこにでもいった。なんでもした。ふたりはいつも、一緒だった。 ジャングルジムの一番上で、流れる雲の形をなにかにたとえて遊んでいた。意味もわからず、「けっこんしようね」と、ことある…

ひどい男

 帝国軍に所属し、はじめて任された部隊があった。もう、ずいぶんと古い話だ。 そのとき部下だった兵士が、国境に赴任してきたらしいと風の噂にきいたのは、数か月ほど前のことになる。 年若いが優秀であったこともあり、ヒースは彼のことをよく覚えていた…

モンハン4パロ ~ 筆頭オトモのとある休日 ~

Caution!!アイルーなティアはゲーム内のような猫姿でもよし、猫耳尻尾のはえた人間姿でもよし、どちらかお好きなほうで想像しつつ、お楽しみください。ゲーム本編ではどうも男の子のようですが、そこはほら、脳内妄想なのでひとつよろしくお願いしま…

私をとめて

「ひっく」 ティアは、可愛らしい声とともに、ひょこんと肩を跳ねさせた。「あれ? ティアどうしたの?」 すい、と空中でネアキと遊んでいたミエリが、その動きに気づいたらしく舞い降りてきた。「え? ……ひっく」 なにが? と、問い返そうとして、テ…

幾千万の世界をこえて ~ 来年も再来年も ~

Caution!! 簡単にいえば、アヴァロンコードの転生もの+現代ものです。 なんとなく妄想したら止まらなくなったので、思いつくまま書くシリーズです。   今朝方おろしたばかりの、真新しいスニーカーの底で、アスファルトを…

幾千万の世界をこえて ~ その花の意味 ~

Caution!! 簡単にいえば、アヴァロンコードの転生もの+現代ものです。 なんとなく妄想したら止まらなくなったので、思いつくまま書くシリーズです。   春。 物事のはじまりを祝福するような、うららかな陽気に誘われて、…