嵐のおわりに射しいる光
かつて、ヒーローとなるべく、まさに命がけの学校生活を送った母校、雄英高校。 出久は今、そこに非常勤講師として招かれている。ただ、プロヒーローとしての活動もあるから、顔を出すのは週に二日程度である。 そうして勤めるようになってから与えられた…
僕のヒーローアカデミア
回り迷って一本道
ああ、神様。 ほんとうにこの世界に、全知全能のあなたがいるのなら。 ――かっちゃん、あのね、 ――あ? ――僕、君のことが、 あの日あの時あの場所で、己の心を告げた僕を、どうか、殺してください。 「うわぁ……」 思わ…
僕のヒーローアカデミア
はなしたくない
「ありがとうございました! 失礼します!」 雄英高校一年A組生徒の一人――緑谷出久は、直角に腰を曲げる最敬礼をとる。 それに対して、にこり、と微笑んでくれたのは、長身痩躯の男だ。「うん、気をつけて帰るんだよ、緑谷少年」「はい!」 出久は、手…
僕のヒーローアカデミア
夕焼けいろの抱擁
没頭していた本を読み終え、ふと顔をあげればリビングは燃え立つような赤色に包まれていた。 いつの間にそんなに時間が経っていたのかと、少々焦る。念のため端末を確認するが、緊急連絡の形跡はなかった。ほっと、息を吐く。 ひとまず落ち着いたところで…
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