40の短文描写

00. お名前とサイト名をどうぞ。また、よろしければなにか一言。

 icoです。Sss.というサイトを運営中です。
 ぷらぷらとネットをさ迷っていたらお見かけし、65文字から2~3文字超えるぐらいならokらしいので、気楽に挑戦しようと思い立ちました。

【注意】
 名前はでませんが、すべてAVALONCODEのヒースとティアを想定して書いています。
 たまにいかがわしいっぽいのが混じってます。たいしたことはないです。
 ヒース×ティアだったり、ティア×ヒースだったり、ティア→ヒースだったりする場合があります。
 ときには駄目ヒースだったり、攻めティアだったりします。
 どんな二人も萌えるんです。すみません。

 

 

01. 告白

 目の前の少女は、沈黙したまま。
「だめか?」
 柄にもなく眉を下げる。
 ゆるり、否と振られる小さな頭。
 堪えられず掻き抱いた体は、震えていた。

 

 

02. 嘘

 ぱく、と口に含む。
「美味い」
 小さな溜息が、唇から零れる。
「どうしてそんなこというんですか?」
 目が笑ってない。
「甘くしたのに」
 怖い。

 

 

03. 卒業

「私いきます」
「ああ」
 愛弟子の頭を撫で、無事に再び会えることを、祈る。
 森の風が、二人の間を駆け抜ける。
 相手の進む道に、背を向けた。

 

 

04. 旅

 どこか遠くへ行きたいな。
 そう呟いたら、困った顔をされた。
 太い腕の中、頭を傾ける。
「離れないで欲しいんだが」
 誘ったつもりだったのに。

 

 

05. 学ぶ

 上手くなった。
 重ねを解き絡み合ったものを離し、見詰め合う。
 いつの間にと訝しんだ瞬間、微笑まれた。
 甘く誘われるままに、再び唇を結ぶ。

 

 

06. 電車

 不可思議だ。
 原理はわからないが、動いているのは西爆の伝承者が作った玩具。
 喜び、はしゃぐ少女が可愛くて。
 我知らずに、笑みが浮かんだ。

 

 

07. ペット

「だめだ」
「どうして」
 乱暴に頭を撫でると髪が舞う。
 嫌がる少女の瞳を見据える。
「君が夢中になったら寂しい」
 真っ赤になって絶句された。

 

 

08. 癖

 駆け寄って視界に入ったら、ふと和むその瞳。
「自覚してます?」
「何が」
 私を見つけたら、嬉しそうに笑ってくれること。
「秘密です」
「?」

 

 

09. おとな

「大人になったら結婚してください」
「唐突だな」
 門の前に立つあなたに、同じように仁王立ちしてお願いする。
「もとより、そのつもりだが」

 

 

10. 食事

 勢いよく消えていく肉。
 眦を吊りあげる。
「野菜も食べてください!」
「あとで君と運動するから、これでいい」
 顔が火を噴く。
 夜はすぐそこ。

 

 

11. 本

 読書が好き。
 午後の光が好き。
 いつの間にか、文字でなく眠りの世界に落ちた、あなたが好き。
 その瞳を隠す瞼に、疲れが癒えるよう口付けた。

 

 

12. 夢

 飛び起きる。
 手を伸ばして、傍らの存在を求める。
 息をついて、安堵する。
 愛する覚悟をくれた君が、決して夢ではないことを、ただ確かめる。

 

 

13. 女と女

 小鳥が囀るように言葉が舞う。
 街角の隅、つい身を隠したのが運の尽き。
「素敵ね」
「うん、格好いいの!」
 そろそろ花壇の影から出たいです。

 

 

14. 手紙

 小さな紙切れに殴り書き。
 そこにあるのは、感謝と愛情。
 綺麗な小箱に収め、にこりと笑う。
 宝石よりも輝くそれらは、恋しい人の心そのもの。

 

 

15. 信仰

 神聖な場所で、神を前に不敵に笑う。
「誓おう」
「神様じゃなくて、私に?」
「もちろん」
 咲く笑顔。
 信仰を打ち捨て、愛しい君に永遠を捧ぐ。

 

 

16. 遊び

 ぽん、と出し合う手の形。
 また負けた。
 小さく笑われて、唇が尖る。
「わかりやすいんだ、君は」
 その瞳が語る、愛情ほどではないはずなのに。

 

 

17. 初体験

 これほど困難とは。
 ぐらつく意識を抑え込む。
「休んでいいですよ?」
 頷き、手近な椅子に座る。
 甘い匂いに眩暈がする。
 菓子作りは、苦行だ。

 

 

18. 仕事

 究極の二択。
 仕事か恋人か。
 こんなことを悩むとは思わなかったが、選んだほうに手を伸ばす。
 ぴしゃりと叩かれた。
「お仕事してください!」

 

 

19. 化粧

 薄っすらと施された白粉、唇の紅。
 微妙な顔をされて居た堪れなくなる。
「似合いませんね」
「当たり前だ!」
 叫びながら、遊戯の罰を拭った。

 

 

20. 怒り

 貴方以外の愛の言葉はいらないの。
 ちゃんと、断るから。
 そう言う前に与えられた、獣のような接吻に瞳を閉じる。
 嫉妬の熱に、融かされそう。

 

 

21. 神秘

 疲れて眠る少女は、こんなに細くて小さいが、ちゃんと女だった。
 好き放題にしたばかりだが、信じられん。
 女というのは、不思議な生き物だ。

 

 

22. 噂

 はい、と肯定されて息を飲む。
 少女が笑う。
「ということで、結婚しましょう」
 外堀から埋めた君に言いたい。
 いやオレ、聞いていないんだが。

 

 

23. 彼と彼女

 激しく睨みあう。
 必死な顔は可愛くて、迫力に欠ける。
 互いに譲らず沈黙を保つ。
「私です」
「オレだ」
 愛の深さを張り合う言葉は、幾度目か。

 

 

24. 悲しみ

 泣くな、と愛する人に抱かれて、涙を零していると気付く。
 新たな世界の片隅で、その胸に縋る。
 燃え滅びた古き世界を想い、喉を引き攣らせた。

 

 

25. 生

 オレの生きた証は君だ。
 永遠の淵に先立つ自分から、最後の言葉を捧ぐ。
 穏やかに微笑する君との、温かな記憶を胸に抱いて、そっと目を閉じた。

 

 

26. 死

 大嫌い。
 目を見開けば、言った本人が死にそうな顔で泣く。
 掠れた声で、謝罪する。
 死にかけた今の自分では、その涙を掬う指も伸ばせやしない。

 

 

27. 芝居

 つれない態度を一笑に付す。
「オレのことが好きなくせに」
 丸くなった瞳を覗き込む。
 これだけで真っ赤になる君に、恋の駆け引きはまだ早い。

 

 

28. 体

 節くれた指。
 肉刺と傷跡。
 捕まえて、唇で触れる。
 いつになく驚く瞳を、見据える。
 もっとみたくて、彼の服に手をかける。
 その全てが、愛しいの。

 

 

29. 感謝

 飯が美味いと褒めたら、瞳が輝いた。
「じゃあ、私がずっと作ります!」
「……ありがとう」
 満足気に笑う君。
 それは、一生と思っていいんだな?

 

 

30. イベント

 参加条件恋人同士。
 単純明快即決即断。
 渋る男を引き摺って、少女は笑顔で参加する。
 観衆のざわめきに、男が零す。
 オレは、幼女趣味じゃない!

 

 

31. やわらかさ

 髪、頬、唇。
 男にはない質感を、有しているのに。
 それだけでは駄目らしい。
「ここが足りないんです……」
 大丈夫、胸が小さくても死にはしない。

 

 

32. 痛み

 胸が痛い。
 お薬が欲しい。
 心配げに顔を曇らせる人に、そう強請る。
 恋しい人にしか治せないの、知ってるでしょう?
 伸び上がって、唇を重ねた。

 

 

33. 好き

 瞳が表情が仕草が雄弁に語る。
 無防備に甘えられ、悪い気はしない。
 オレもだと伝えたい。
 だが人前では自重してくれ。
 見せるのがもったいない。

 

 

34. 今昔(いまむかし)

 あのとき君は若かった。
 そう言ったら、抓られた。
 怒って歩き出す後を追いかけ、捕まえる。
 歳経た今も変わらないのは、君を愛する事実だけ。

 

 

35. 渇き

 もう限界だ。
 我慢できない。
 手を伸ばす。
「お仕事、おつかれさまです」
 頷いて、頬を摺り寄せる。
 心が潤う瞬間は、決して人には見せられない。

 

 

36. 浪漫

 男の人の浪漫らしい。
 人伝に聞き、恥ずかしいけどやってみた。
「誰に吹き込まれた!」
 帰宅早々叫ばれた。
 白い肌とエプロンは、お嫌いですか?

 

 

37. 季節

 指先に凍みる風もここには届かない。
 毛布の中、寄り添って温もりを分け合う二人の間に、入るものなし。
 湯たんぽ、と口にしたら小突かれた。

 

 

38. 別れ

 寂しいと瞳が言う。
 健気に耐え、堪える姿が愛しくて、力一杯抱きしめる。
「夕方には戻るからな」
 頷く君に、口付け一つ。
 出勤前の日常風景。

 

 

39. 欲

 理解できない事態に固まる獲物に、唇を寄せる。
 壁との間に追い込んだ、唯一つの欲しいもの。
 止める仕草と言葉に、否を返す。
 もう、待てない。

 

 

40. 贈り物

 できたの、と告げられ思考が止まる。
 だが、すぐに手を伸ばし抱き上げる。
 精一杯に感謝と祝福を伝えながら、くるりと回る。
 人生最高の誕生日だ。

 

 

【終わりに】
 65文字って難しい。想像したものの、半分も書けてないような気がします。
 ある意味、ネタだしみたいな感じになりました。
 ここから膨らませたら、いろいろとお話が書けそうです。いつか書こう。
 では、これにて。
 ありがとうございました。